便秘の症状原因対策予防

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便秘の原因となる病気について

何らかの病気や疾患がもとで起こる便秘を症候性便秘あるいは器質性便秘とい
います。

【大腸の疾患】
腸閉塞を起こして腸がつまったり、腸捻転で、腸がねじれたりした場合などに起こ
ります。また、大腸癌、大腸ポリープ、腸狭窄、腸管癒着、大腸憩室等、大腸の疾
患とともに便秘になることもあります。

【痔】
大腸の疾患以外にも痔があります。

便秘のために便が固いと、強くいきむようになり、肛門近くの静脈がうっ血したり、
肛門の粘膜が切れて出血したりします。このようなことを繰り返すことにより、痔を
引き起こします。

また、痔になりますと、激しい痛みを発するために、少しでも排便の機会を減らす
ように排便を我慢することが多くなり、便秘を益々悪化させます。

【その他】
婦人科領域の子宮筋腫や卵巣嚢腫なども腸を圧迫することから、便秘の原因に
なります。

女性で、今までまったく便秘と無縁であった人が突然便秘になったら、一度このよ
うな疾患を疑うことも必要でしょう。

腸内細菌と便秘の関係とは?

人間の腸内には、約100種類、100兆個、重さにして1〜1.5kgもの細菌が、まるで苔が
はえているように腸壁にくっつき住みついています。この膨大な数の腸内細菌は、増減し
ながら、私たちが生きている限り共に生き続け、腸内環境にさまざまな影響を与えてい
きます。

その中で、特に便秘と下痢に関係の深いものが、ウェルシュ菌とビフィズス菌です。

ウェルシュ菌は有害物質を作り出すので悪玉菌といわれ、ビフィズス菌は有害物質
の生成を抑えて分解するので、善玉菌と呼ばれています。

悪玉菌の代表のウェルシュ菌は、私たちが取り入れた栄養素を腐敗物質(インドール、
フェノール、アンモニア、硫化水素、アミンなど)に作りかえてしまいます。これらの物質は、
大便やおならの悪臭の元凶で、ウェルシュ菌によって蛋白質が分解されてできた産物です。

便秘で便が出なくなると、ウェルシュ菌は増殖し、腐敗物質を増産する結果、
腸内には毒素が蔓延して、過敏性腸症候群を起こしたり、発ガン物質を作るとい
われています。

このほか、悪玉菌の代表的なものには、ブドウ球菌や大腸菌などがあります。


ビフィズス菌は善玉菌の代表格です。ビフィズス菌は、悪玉菌の増殖を抑える働
きをし、悪玉菌が作り出す有害物質を分解し、腸内をきれいにします。

悪玉菌は年をとるにつれ増え、逆に善玉菌は減っていきます。健康体であれば、
通常善玉菌が優勢で、悪玉菌が劣勢です。このバランスを崩す原因には、ストレス、
食事の変化、過労、抗生物質による副作用があります。

常に、この細菌のバランスを保ち、腸内を整えるには、食物繊維の多い食品をとり、
ビフィズス菌や乳酸桿菌(善玉菌)を多く含む飲み物やヨーグルトを食べるのも一つ
の方法です。

また、梅干には、ビフィズス菌を増やす働きがあり、腸の蠕動運動を促す作用があ
ります。また下痢にも良いので、毎日の食生活に取り入れたい食品の一つといえ
ます。

このビフィズス菌には、

・ 病原菌の感染を防ぐ
・ 腸内の腐敗を抑える
・ ビタミンB群を作る
・ 腸の蠕動運動を促し便秘を防ぐ
・ 下痢の予防・治療に効果がある
・ 免疫力を高める
・ 発ガン物質の生成を抑える

等の作用があり、われわれの腸内環境を整えてくれるのです。

便秘とオナラの関係とは?

便秘中、おならが頻繁にでることがありますが、これは鼓腸(こちょう)という状態
です。

この状態は腹部にガスが異常に多く存在し、通常、消化管内にガスが貯留してい
るのです。

誰でも、食事や会話をしているときに、ある程度の空気を飲み込んでいます。

また、飲食物にもかなりの空気が含まれています。こうした空気は、まず胃袋に
入って、一定の内圧を超えると"げっぷ"として、体外に吐き出されます。

ところが、"げっぷ"を我慢すると、空気は腸へと降りていき、小腸で吸収され、
血液中に拡散し、そして、呼気となり口から出ていきます。つまり息をハアハア吐
くことで、自然に排出されるのです。

しかし、運動量が少ないと、呼吸量も少ないので、空気を排出しきれず、その空気
が大腸へと運ばれて、"おなら"になりやすくなるのです。

さらに便秘をしている場合は、ウェルシュ菌などの悪玉の腸内細菌が増えて、腐敗
発酵を起こすためによりガスの発生が増えてしまいます。

これを改善するには、運動をたくさんして、口から飲み込んだ空気を呼気として吐き
出し、食事と生活習慣を改善して便秘を解消すれば、腸内の悪玉菌の増殖も抑え
られ、ガスの発生も抑えられます。

果物の便秘予防効果は?

果物は便秘の予防に効果があります。

果物の甘味成分である果糖は、果物や蜂蜜などに多く含まれる糖分の一種です。

糖分には、大腸に刺激を与えて腸の活動を促し、排便をスムーズにする作用があ
ります。さらには、水分を引き込む作用もあり、便を軟らかくし、出しやすくしてくれ
ます。

また、果物の中にはそのほかにもリンゴ酸やクエン酸など果物に豊富に含まれて
いる有機酸の効果もあります。有機酸には、腸を刺激する作用があり、大腸反射
を促して便通をよくしてくれるのです。

ちなみに酢の物も便秘に効くといわれていますが、これは食用酢が、酢酸、クエン
酸、リンゴ酸などの有機酸で構成されているからです。

便秘を解消するには、便を軟らかくすることも重要です。そのためには、水分を摂
ることも大切で、果物にはその水分も多く含まれております。また、果物のうち、特
にりんごには、ペクチンという食物繊維の一種が多く含まれており、これも便を軟ら
かくする作用があります。

また、このペクチンは、下痢をしているときには、水分を吸収して、逆に便を硬くして
くれるので、りんごは便秘にも下痢にも効果が期待できる果物として知られおります。

ビタミンは便秘の予防効果が期待できる

便秘に対するビタミンの効果ははたして期待できるのでしょうか?

★ビタミンB1
便秘解消に効果があるといわれています。

腸の運動は自律神経が自動調節しているのですが、ビタミンB1が欠乏すると、
この自動調節の機能が鈍くなり、便秘がちになってしまいます。

過敏体質の人には、ビタミンB1を飲んで下痢を起こさせ、便秘予防をしている人も
おられます。そのほかにも、ビタミンB群のパントテン酸も効果があるともいわれて
います。

★ビタミンE
老化防止に役立つビタミンといわれていますが、便秘にも効果があるといわれて
います。

便秘患者にビタミンEを投与したところ、70%以上の患者に症状の改善がみられ
たとの報告があり、便秘予防にも効果があると考えられています。

 ビタミンEの効果の理由はいまだよくわかっていません。

・ビタミンEには末梢血管を拡張する作用があるため、全身の血行がよくなり、
腸の血流も増えて、腸の働きが活発になるのではないか

・ビタミンEには、自律神経を調節する作用もあるので、交感神経と副交感神経の
バランスをとることにより、腸の働きを良くし、効果を発揮するのではないかなどが
理由としてと考えられています。

 
【便秘に効果のあるビタミンを多く含む食品】

1・ビタミンB1を多く含む食品

強化米、落花生、豚肉、うなぎの蒲焼、かれい


2・パントテン酸を多く含む食品

レバー、納豆、いわし、さけ


3・ビタミンEを多く含む食品

大豆油、アーモンド、たらこ、うなぎの蒲焼、西洋かぼちゃ

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